逢魔時堂

逢魔時(おうまがとき)は昼と夜が移り変わる時刻。人の目が宵闇の暗さに順応する前の状態にある時間帯のことを言うのだそうだ。闇に慣れると人の目は宵闇の暗さに慣れ、暗闇の中でも物の形が区別できるようになる。それは、人の心の闇もまた。

2016-09-23から1日間の記事一覧

9.唐土の鳥.6

古ぼけた指輪をこの店のどこかに隠したというのは本当のことなのだと男は語りだした。 その指輪は宝石の部分がロケットのようになっていて、蓋を開けると小さな写真が収まるようになっているという。 しかしそこに収まっているのは写真ではなく、何かを記し…