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逢魔時堂

逢魔時(おうまがとき)は昼と夜が移り変わる時刻。人の目が宵闇の暗さに順応する前の状態にある時間帯のことを言うのだそうだ。闇に慣れると人の目は宵闇の暗さに慣れ、暗闇の中でも物の形が区別できるようになる。それは、人の心の闇もまた。

12.白黒.6

 各グループ各々、綿密な計画や役割などもあらかた決まり、
夜食のパスタを食べているときにるり子姉さんが現れた。
 
「差し入れよ」
 
 そう言ってまだホカホカと温かく湯気を出すたい焼きをどかんとテーブルに載せた。
 
「パスタ、私の分も残ってる?」
 
「はぁーい! すぐ作りますよ!」
 
 るり子姉さんの問いかけにひなことふたばが台所に消え、
ひとしきり世間話に花が咲き、食後のコーヒーとたい焼きをガブリと一口食べた後で
 
「ハセガワに会ったわよ」
 
 と、さらりと言ってのけた。思わず顔を見合わせた私たちをジロリと見つめ、
 
「で、あんた方。何を企んでんの?」
 
 そう言って二口目のコーヒーを飲んだ。
 
「え!?」
 
「いやいや」
 
「なにも! なにも……です!」
 
 各々がその問いかけに首を振ったのだが、
最後に視線を合わせた私に
 
「みいこさん、水臭いわよ! ちょっと!」
 
 とバシリと言い、続いてボスに
 
「私はファミリーじゃないの? ボス」
 
 そう柔らかく問いかけている。
 
「いやいや、あんたに余計な迷惑を掛けられんと思うてな――」
 
 ボスのその言葉にその場にいた全員が頷いた。
 
「あんたの立場もあるじゃろうし……」
 
 ボスのその言葉が終わらぬうちに
 
「そこが、それが水臭いっていうのよ!」
 
「私を甘く見ないでちょうだい。
あんたたちの考えてることなんてお見通しよ。
その上で、その上でよ。いい? これ以上言わなくてもわかるでしょ?」
 
「――すまんこっちゃった。
あんたの男気を疑ったつもりは全く無いんじゃ」
 
 ボスがそう言って謝り、私たちも一斉に頭を下げた。
 
「わかってくれたらいいの。
で、どんな作戦になってんの?」
 
 そこでもう一度作戦の段取りを練り直す。
私たちの計画を一通り聞いたるり子姉さんはにやりと笑った。
 
「さっさとお吐き。まだあるでしょうが」
 
「いやいや、そんなぁ……」
 
「滅相もない」
 
 最所と京念はその言葉に焦っていたが、
るり子姉さんはすっかりお見通しの様子で
 
「ん。そこんとこは聞かないし任せたわよ! 楽しみにしてるわ」
 
「それとハセガワ。早めのほうがいいわよ。あたしからアプローチしてもいいけど向こうはとってもいい子たちだから、あんたたちに任せる。
それからもう一つのほうね――こういう輩はその内図に乗って今度は人を狙い出すのね。
今のうちのじゅーーーーーぶん反省させる必要ありよ」
 
 るり子姉さんはニヤリと笑い、
 
「わかった? じゅーーーーぶーーーん、だかんね」
 
 と言った。それを聞いた私たちもニヤリと笑って頷いた。
 
「了解! じゅーーーーぶん、反省してもらいます」
 
 
つづく
 
 

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