薄い香のかおりが漂い、店の少し手前には女将と思しき品の良い女性が古風にも提灯をさげて出迎えてくれている。 「入口は石段となっておりますので、お足元にお気をつけてくださいませ」 そう言って足元を照らしてくれ、ありがとうございます――と答えたはい…
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