方向が決まるとあとは楽だ。各々が自分の持ち場で全力を尽くすだけなのだ。 ひなことふたばは二人でまた細かい作戦を練り出したようで、小気味がよいほどキビキビと動き出していた。 「じゃ、私は店の方へ行くね。もう一度ざっくりと配置考えてくる」 「了解…
おいおい、猫さんや。 お前さん出番多いよ――、と声が出そうになった。 昨日の猫とさっき庭で見た猫は同じ子かもしれないが、 この絵でもか......と度重なる黒猫との遭遇にいささか驚いた。 あの子のご先祖様ってやつかね、と あまり気にもかけなかったのだが…
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